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envy ver.久保時

「ただいまーっと」
「……ああ、」
「あんだよその間。3日ぶりだってのに」
「そうね、ひさしぶり」
「ひさしぶり、ってほどでもないけどな」
「そうだっけ」
「…なーんかつっかかんなあ」
「べつに、気のせいっしょ」
「まだ怒ってんの?」
「いや。最初から怒ってないけど」
「いーや怒ってたね。夜遅くて帰んのたりーから泊まってくって言ったらおまえ、そう、だけ言って電話切ったじゃん」
「だってそれ以上言うことないじゃない」
「それは、もっと、なんかあるじゃん」
「俺は最初に、泊まるのだけはやめときなさいって言ったのに」
「いやそうだけど、」
「なのにおまえが何の準備も前触れもなく、めんどくさいから泊まってくーなんて不用意なこというから」
「だから怒ったんだろ?」
「いや…、」
「じゃあなんなんだよ」
「べつに」
「だーもう!はっきり言えって」
「ただ、おまえが何日も居なかったことなんてなかったから、このまま帰ってこないのかなーとか滝さんとこに居着くのかもなーとか想っただけで」
「なっ、…俺、帰ってきたじゃん」
「そうね、」
「そりゃ、俺も何日もいんのどうかとは想ったけどさ、なかなか終わんねえし、」
「うん」
「中途半端に放っぽり出して、余計に何日も引き延ばしたらそれはそれでめんどくせえし」
「うん」
「だからとっとと終わらせて帰りゃいいって決めたんだよ」
「うん」
「俺の帰る場所、久保ちゃん家しかねーんだからさ」
「うん……、時任」
「なんだよ」
「おかえり、時任」
「な、んだよもう、久保ちゃん」
「やっと言った」
「え?」
「なんでもない」
「だーから気になる言い方すんなって!」
「時任」
「なに、久保ちゃん」
「おかえり」
「……ただいま。久保ちゃん、」
「ん?」
「久保ちゃんって案外、」
「なに」
「……、やっぱなんでもねえ」
「なにそれ」
「いつものお返し!ほら、飯にすんぞ久保ちゃん!」
「はいはい」

***
新装版何巻目かのドラマCDで滝さんから時任にバイト依頼、というのを聞いてのその後妄想。
実際には泊まりそうにないけど泊まってきたら盛大に拗ねそうですね。
どうしてかびっくりするくらい女々しくなる不思議。面倒くさくて簡単な男くぼたまこと。



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