手を伸ばして、触れて。





君を閉じ込められたら。





hug





「久保ちゃん?」





ゲームに夢中だった時任は突然後ろから腕を回した俺に驚いて手を止める。





内心。俺はこういう行動のひとつひとつにも、気力を使ってる。





いやじゃないかなーなんて。





女々しいにも程があると我ながら思うんだ。






***






「時任」






久保ちゃんが俺のゲームの邪魔をすることは、あんましない。





だから構わず、こうやって抱きついてくんのは、珍しい。





俺はこういうの、嫌じゃない・・・と思う。





久保ちゃんは、・・・嫌いじゃないからするんだと思う。





後ろに感じることのできる、体温とか心音。





俺は、それがすごく嬉しい。





***





「なぁに?久保ちゃ・・・っ」





振り向いた隙を狙って唇に触れる。





とりあえず答えてくれる時任に安心しながら。





以上も以下もなく、ただただ触れるために、触れる。





「時任」





「・・・久保ちゃん?」





一度触れてしまうと、俺はいつ離れて良いのかわからない。





今度はいつ、触れることができるか、わからないから。





力を入れすぎた腕の中で、時任が身じろぐ。






「久保ちゃん、くるしーって。」






「ごめんごめん」






拒むことなく受け入れてくれるなら。





俺はそれが嬉しい。






今この瞬間だけが全てなら





それが良いと、俺は思う。





明日なんて、いらないと、切に願うんだ。





***
えーと4つ目・・・で良いのかな。
平井堅のhugを聞いて書いたモノです。
某生歌番組で聞いて「ああ!」と。思ったので。笑。
久保ちゃんが女々しすぎる・・・気がします。。